主な検査・設備
病理診断科での業務は、【病理組織診】、【迅速病理組織診/迅速細胞診】、【細胞診】、【病理解剖】があります。
病理組織診
病理組織診には、主に病変の一部を採取する生検組織を対象として診断を行う病理組織診と、手術により摘出された臓器を対象とする病理組織診の二つがあります。
生検病理組織診は主に病変の良性・悪性を判断し、その後の治療方針の決定に威力を発揮します。手術検体を対象とする病理組織診は、病変の広がりや悪性度の判定、根治度などを決定し、その後の追加治療の選択、予後予測などの重要な情報を提供します。
迅速病理組織診/迅速細胞診
病理組織診には、主に病変の一部を採取する生検組織を対象として診断を行う病理組織診と、手術により摘出された臓器を対象とする病理組織診の二つがあります。
生検病理組織診は主に病変の良性・悪性を判断し、その後の治療方針の決定に威力を発揮します。手術検体を対象とする病理組織診は、病変の広がりや悪性度の判定、根治度などを決定し、その後の追加治療の選択、予後予測などの重要な情報を提供します。
迅速病理組織診/迅速細胞診
迅速病理組織診/迅速細胞診は、手術中に組織片や細胞(体腔液など)を採取して病理組織診や細胞診を行う場合や、生検の際に病変が確実に採取されていることをその場で確認する場合に行われます。
手術中に行われる術中迅速病理組織診・細胞診では、切除範囲が適正かどうかを確認したり、病変自体の良悪を判定したり、リンパ節への腫瘍の拡がりの有無を確認したりする目的で行われます。検体提出から10~20分程度で手術室の執刀医に結果を報告し、その結果に基づいて手術の方針が決定されます。
生検および穿刺吸引細胞診の際に行われる迅速細胞診はRapid On-Site cytologic Evaluation(ROSE)と称され、当院では主に膵腫瘍や乳腺腫瘍の判定に用いています。検体採取後5分程度で判定するため、検体採取の場に細胞検査士が出向き、その場で細胞診を行います。
細胞診
細胞診とは、ガラススライドに塗布された細胞を染色して、顕微鏡で観察して癌細胞の有無を診断する検査です。細胞診は患者さまへの負担が比較的少ない検査であり、採取部位や採取方法によっては繰り返し検査を行うことが可能です。細胞診は癌の早期発見の第一歩です。細胞診には熟練を要しますが、学会で認定された細胞検査士が良性・悪性のふるい分けを行い、悪性が疑われるものについては細胞診専門医が最終診断を行います。
病理解剖
病理解剖は、ご遺族の同意のもと、不幸にして病気によりお亡くなりになった患者さまのご遺体を解剖させていただき、生前の診断が正しかったのか、治療効果がどの程度あったのか、どの程度病気が進行していたかなどについて検証します。病理解剖結果は主治医へ報告し、さらにその後ご遺族に説明されます。また、病理解剖結果に関して臨床医と検討会を実施し、より理解を深めるとともに、今後の診療につなげられるよう努力をしております。