扁桃炎は細菌感染により引き起こされる炎症で、「急性扁桃炎」では扁桃が赤く腫れ、膿が付着し、激しい痛みを伴います。発熱や全身倦怠感が出現します。さらにひどくなると、炎症や腫れのために、ものが痛くて飲み込めなくなることがあります。このような急性炎症をたびたび繰り返す状態を「慢性扁桃炎」といいます。 炎症を反復するときは「習慣性扁桃炎」という言い方もあります。
扁桃摘出手術の適応について、急性炎症などは抗生剤などの投与で治りますが、次のような場合は扁桃そのものを手術で取ってしまわないといけない、あるいは取った方がよく、手術の適応になります。
などです。
いずれも声の乱用あるいは過度の喫煙によって起こります。まずは原因を除去する努力が必要です。声帯ポリープとポリープ様声帯とは似ていますが病態は異なります。これらの疾患は症状が進めば手術的に治療する必要があります。全身麻酔下にて顕微鏡を使って喉頭微細手術(ラリンゴ・マイクロ・サージェリー)を施行します。しかし声の乱用、過度の喫煙を止めないと治療をしても再発することがあります。
左図:声帯ポリープ。右図:ポリープ様声帯。声帯全体が腫れ上がっている。