診療情報室は患者さまと直に接する機会がほとんどない部署ですが、患者さまの診療に関する諸記録(診療記録)を法律や規則に従い適切に管理するという役割を担っています。
病院管理学の礎を築いたアメリカのMalcolm T. Mac Eachernは著書で、『診療録には、6つの価値(①患者、②病院、③医学研究、④医学教育、⑤公衆衛生、⑥法的防衛)がある。』と述べています。日本では、さらに「医療保険」を加え7つの価値があると考えられています(図-1)。
これら様々な価値を持つ診療記録から医療従事者が診療や研究などに必要な情報やデータを抽出するサポートも積極的に行っています。
また、診療記録の価値や有効性をできるだけ高めるよう、全退院患者さまの診療記録の量的点検を実施し、不備を発見した場合は記録者に速やかに連絡する体制をとっています。
さらに、病院全体の取り組みとして、病歴委員会主導で定期的に診療記録の量的監査、質的監査を実施することによりPDCAサイクルを適切に廻しながら診療記録の質の向上を目指しています。
253,369冊(内訳:外来186,543冊、入院66,826冊)
※令和元年11月現在
※平成26年9月稼動