がん診療について

腎がん

Kidney cancer

腎がん

腎臓にできるがんを腎がんといいます。一年間に約10,000人の方が腎がんと診断されています。健康診断や別の病気の画像診断などで偶発的に発見される方が増えています。

症状

無症状で偶発的に発見される場合が多いです。血尿や側腹部痛、何かできものが触れるということで発見されることもあります。

診断

診断はCTでほぼ可能です。特に造影剤を注射して行う造影CTが有用です。造影剤アレルギーのある方は、MRIを行うとこがあります。一部診断が困難な場合には生検をして組織検査を行う場合もあります。

治療

腎がんの治療は他のがんと違い抗がん剤や放射線治療が効きにくいため、手術が基本になります。腎がんの手術には腎がんだけを切除して大部分の腎臓を温存する腎部分切除術と腎をすべて摘出する腎摘除術があります。腎部分切除術はロボット支援下手術で行うことが多いです。腎摘除術は通常腹腔鏡下手術を行っています。進行性腎がんの場合には分子標的治療薬や免疫チェックポイント阻害薬:ニボルマブ(オプチーボ)、ヤーボイが使われる場合があります。