当院は、2002年に国指定の“地域がん診療拠点病院”に認定されました。以来十数年にわたり、堺市2次医療圏の中核として最先端のがん診療を行えるよう努めてまいりましたが、2019年、より質の高いがん診療を目指して、新たな“がんセンター”が誕生し、2020年4月には、地域で最も優れたがん診療を行う病院に指定される“高度型 地域がん診療拠点病院”に指定されました。(2023年4月より“高度型”の呼称はなくなりました。)
ノーベル賞で有名になったオブジーボに代表される免疫チェックポイント阻害薬や分子標的治療薬の開発をはじめ、がんに対する化学療法は画期的な進歩を遂げています。当院では、2019年春より“腫瘍内科”を発足させ、より充実した化学療法センターとなりました。
さらに、2018年に厚生労働省は、“がんゲノム医療”の推進のため、全国11ヵ所に中核拠点病院を設けています。当院は大阪大学のがんゲノム医療連携病院として認定され、院内に“がんゲノム医療センター”を新設し、遺伝子パネル検査による遺伝子診断ならび遺伝子治療に取り組んでいます。
一方、こうした最先端のがん医療でも治せない患者さんに対して、心と身体のケアそして就労への支援を行っています。2019年春より “緩和ケア科”を発足させ、毎日の緩和ケア外来そして緩和ケアチームによる毎日の病棟ラウンドを行っています。“がんと診断されたときからの緩和ケア”を目指したチーム医療を通して、がんを患われている患者さんの不安を少しでも軽減し、“がんとともに生きる”患者さんの心と身体のケアに全力を尽くしてまいります。
院長 平松 直樹
がんセンター
がん診療に関する方針を策定し、下部の組織を統轄しています。がん関連委員会や他の委員会と連携し、がん診療に関するPDCAサイクルを策定しています。
がん相談支援センター
院内外のがん患者及びその家族、地域の住民および医療機関等からのがん医療に関する相談 支援、情報提供を行う体制を整備しています。
化学療法センター
安全で効果的な治療・標準治療の提供体制を整備しています。
緩和ケアセンター
緩和ケアを迅速に提供できる診療体制を整備するとともに、緩和ケアにおける拠点組織として緩 和ケア外来等の専門的な緩和ケアの質の向上と、提供体制を整備しています。
放射線治療センター
安全で質の高い放射線治療を提供する体制を整備しています。
がんゲノム医療センター
がん遺伝子パネル検査、がん遺伝子カウンセリングなどの提供体制を整備しています。