独立行政法人労働者健康安全機構 大阪労災病院

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褥瘡対策チーム

褥瘡とは

褥瘡(じょくそう)とは、平たく言うと「床ずれ」のことです。 一般的に、寝たきり状態(全身麻酔の手術を含む)や下半身麻痺で長時間車いすに座り続けると、自身の体重の圧迫により末梢血管が閉塞して、仙骨部や踵や座骨部などの骨の突出した部分に皮膚の挫滅が生じて、潰瘍化を来します。

かつては、「褥瘡を作るのは看護の恥」とも言われたことが有りました。ただし、癌の末期のように栄養状態が低下して、骨転移のために体動もままならないような悪条件がかさなると、いかんとも避けがたい場合もあります。しかし、そのような例外を除いては、できるだけ、発生要因を評価し、そのリスクが高い患者さまに対しては、それを回避するように早期から介入することで、発生を予防、あるいは軽症のうちに発見して治療することが、褥瘡を減らす一番の近道であり、それが最大の褥瘡対策委員会の役割です。

褥瘡対策委員会の構成メンバー

  • 医師:4名
  • 看護師:3名(2名は皮膚・排泄ケア認定看護師)
  • 薬剤師:1名
  • 作業療法士:1名
  • 管理栄養士:1名
  • 事務:1名

活動内容

褥瘡対策委員による回診は、月1回委員会構成メンバーで行っています(写真1)。回診の時は褥瘡のある患者全員の褥瘡をベッドサイドでケアを行い、処置方法の見直しを行っています。回診のあと、会議を開いて、全体的総括、個別的検討を行っています(写真2)。栄養やリハビリ介入が必要な場合は、構成メンバーと連携を図っています。栄養についてはNST(栄養サポートチーム)介入が必要な場合はNSTとの連携を図っています。

大阪労災病院は褥瘡ハイリスクケアを導入し、皮膚・排泄ケア認定看護師が専従となり褥瘡の予防に力を入れています。皮膚・排泄ケア認定看護師はケアプランの計画や処置方法についての介入を行い、週1回の回診(ラウンド)を行っています。


写真1
写真2

※褥瘡ハイリスクケア:急性期病院で、褥瘡が発生しやすい危険性のある患者さまに対し て、予防や管理を行う

評価、管理方法

入院時、日常生活自立度Bランク(屋外での生活は何らかの介助を要し、日中もベッドでの生活が主体であるが座位を保つ)あるいはCランク(1日中ベッド上で過ごし、排泄、食事、着替えにおいて介助を要する)の患者さまに対して、「褥瘡対策診療計画書」を作成し看護計画を立案・介入を行っています。また手術の患者さま・検査を行う患者さまで2時間以上の安静が必要な患者さまに対しても、「褥瘡対策診療計画書」を作成し看護計画を立案し介入を行っています。

褥瘡ハイリスクケアの介入が必要な患者さまは皮膚・排泄ケア認定看護師が病棟看護師と共に看護計画を立案やカンファレンスを行い、ケア介入を行っています。

※日常生活自立度とは要介護度別分布の判定基準で、寝たきり度と認知度を組み合わせている。日常の生活の自立度を表す指標として使用。

褥瘡予防用具について

褥瘡対策マニュアル(体圧分散マットレスの使用基準)に、日常生活自立度と褥瘡などのある・なしによって選択できるアルゴリズムを作成し、それぞれの患者さまにあった体圧分散寝具を選択できるようにしています。

交換型ウレタンマットレスやエアマットを使用し、褥瘡の予防や褥瘡発生の患者さまへ対応を行っています。

マニュアルの作成

2008年3月に「褥瘡対策マニュアル」の見直しを行い、全病棟の看護師が統一したケアを行えるようにしています。

教育・啓蒙活動

教育は各褥瘡の患者ごとにベッドサイドケア・カンファレンスを通しての指導や教育を皮膚・排泄ケア認定看護師が行っています。

学会参加・自己研鑽

2008年8月日本褥瘡学会
その他研修へ参加しメンバーの知識の向上に努めています。

活動の成果

2002年(平成14年)6月に委員会が発足時に、1回目のラウンド行った際、院内には36名の褥瘡保有の患者さまがいました。半年後の2003年にはほぼ半数の10数名に減少、その後10-20名の間で推移していました。2006年4月からの皮膚・排泄ケア認定看護師の専従化後、減少傾向を示して、2007年9月の巡回で5名、2008年7月の巡回で4名と最小記録を更新中です。(病院全体の病床数は約678床)

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