独立行政法人労働者健康安全機構 大阪労災病院

文字サイズ変更ボタン
Google WEB全体 サイト内
大労で受診する 大労に入院する 大労を知る 求人情報

がんに関するご相談について

トップページ >がん拠点病院のご案内 > がんについて > 肝細胞がん(消化器内科)

肝細胞がん(消化器内科)

Q:肝細胞がん(肝がん)とはどんな病気?

A:肝細胞癌(以下肝がんと略します)とは肝臓に発生した悪性腫瘍で放置すると次第に大きくなり、肝臓の他の部位や、他の臓器に転移して命を奪う予後の悪い病気です。肝がんによる死亡者は最近増加傾向を示し、年間約3万5千人にのぼっています。わが国のがんによる死亡の中では、常に上位を占めています。

Q:肝がんの原因は?

A:肝がんの原因で最も多いのがC型肝炎ウイルスの感染によるもので75%、次に多いのがB型肝炎ウイルスの感染によるもので15%を占めており、これら以外は10%にすぎません。このように肝がんは圧倒的多数が肝炎ウイルスの感染が原因となっており、がんの原因が特定できている稀な疾患といえます。

Q:肝がんの予防は?

A:肝がんを予防し、さらに撲滅するには

  • 肝炎ウイルス感染の防止
  • 肝炎ウイルスキャリア(持続感染者)の検出
  • インターフェロンなどの抗ウイルス療法による肝炎ウイルスの排除
  • 抗炎症療法(肝臓の炎症を抑える治療)による病気の進行の防止
  • 肝炎ウイルスキャリアの厳重な経過観察による肝がんの早期発見、早期治療

が重要です。

Q:肝がんの診断は?

  • 血液検査でわかるアルファフェトプロテインおよびそのレクチン分画(L3分画)、PIVKAIIなどの肝がんマーカー(指標)の測定
  • 腹部超音波、CT、MRI検査などの画像検査で腫瘍の有無をチェック
  • もし見つかれば、カテーテル(細い管)を肝臓を栄養している肝動脈に挿入し、造影剤を流してレントゲンを撮り腫瘍の血管構造を観察する血管造影検査
  • 超音波検査下に皮膚の上から肝臓の腫瘍に針を穿刺してその一部を採取し、顕微鏡で診断する腫瘍生検などで精密検査

Q:肝がんの治療は?

A:肝がんの治療には、

  • 外科的肝切除術
  • 血管造影の時に肝がんを栄養している肝動脈の枝に塞栓物質(つめもの)を注入して肝がんを兵糧攻めにしてしまう肝動脈塞栓化学療法(TACE)や抗がん剤を注入する動脈内注入化学療法(TAI)
  • 超音波検査で肝がんを観察しながら皮膚を通して肝がんに針を穿刺し熱を加えて焼いてしまうラジオ波焼灼術(RFA)、アルコールを注入する経皮的エタノール局所注入療法(PEIT)などの局所治療
  • 抗がん剤、分子標的治療薬の全身投与
  • 肝移植など種々の治療法があります。発生した肝がんの個数、大きさ、部位、および慢性肝炎、肝硬変など背景にある肝臓の病気の程度に応じて適切な治療法が選択されます。

Q:大阪労災病院での肝がん治療実績は?

A:上記の方法により、径2cm以下の細小肝がんの発見に努めています。治療では外科的肝切除(20件)、肝動脈塞栓術(100件)を消化器内科、外科、放射線科が連携して行っており、3cm以下、3個以内の肝がんに対しては経皮的ラジオ波焼灼術(100件)を主力とし、一部の例には経皮的エタノール注入療法(30件)も用いています。(カッコ内は年間治療実績を示す)。

  インデックスページへ このページのトップへ